
【企業の労務管理】社宅での熱中症リスクを防ぐ!外国人実習生が「エアコンをつけない理由」と企業担当者が今すぐ取るべき3つの行動
こんにちは!いつも外国人技能実習生賃貸ナビのブログをご覧いただきありがとうございます!
7月に入り、今年も厳しい猛暑がやってきました。工場や建設現場など、現場での「熱中症対策」に万全を期している企業様は多いことと思います。
しかし、「勤務時間外」、つまり実習生たちが過ごす「社宅や寮」での暑さ対策はいかがでしょうか??
実は、職場での安全衛生には気を配っていても、実習生が夜間や休日にエアコンを使わず、社宅内で熱中症になって救急搬送されるケースや体調を崩してしまう人が増加しています。実習生の中には「部屋にエアコンがあるのに、あえて使わない」層が一定数存在するからです。
今回は、彼らがエアコンを敬遠する理由を紐解きながら、受入れ企業の担当者様が今すぐ実践すべき「社宅の安全管理対策」を具体的に解説します。
1. なぜ実習生はエアコンをつけないのか?(見落としがちな経済事情と文化)
日本の災害級の暑さを知る私たちからすれば、「エアコンをつけない=命の危険」と直感しますが、実習生側には彼らなりの事情があります。
理由①:「電気代=給料(仕送り)が減る」という強い警戒感
実習生たちの多くは、母国の家族への仕送りや帰国後の貯金を何よりの目標にしています。昨今の日本の物価高や電気代高騰のニュースに非常に敏感で、中には「エアコンをつけると来月の電気代が何万円も引かれるかもしれない」と過度に恐れているケースがあります。結果として、1ヶ月数千円の電気代を節約するために、命の危険を冒して我慢を選んでしまうのです。
理由②:エアコンの「冷房」「除湿」の仕組みがわからない
東南アジアなど暑い国からの来日であっても、一般的な家庭では「扇風機のみ」で生活しているケースが多々あります。日本の多機能なエアコンのリモコンを見ても、どれを押せば冷えるのか、適切な設定温度(26〜28℃)が何℃なのかがわからず、触るのを諦めてしまっていることがあります。
もし実習生が社宅で熱中症になり倒れてしまった場合、「翌日からの現場の人員不足(事業への打撃)」を招くだけでなく、状況によっては企業側の「安全配慮義務(適切な生活環境の提供・指導)」が問われるリスクも否定できません。実習生の健康を守ることは、企業の現場を守ることに直結しています。
2. 企業担当者・生活指導員が今すぐ取るべき3つの行動
実習生の健康を守り、夏場の安定した現場稼働を維持するために、企業側で今すぐできる具体的なアプローチです。
アクション①:「電気代と治療費」を具体的に比較して指導する
ただ「エアコンをつけなさい」と言うだけでは、節約志向の強い彼らには響きません。定期面談や朝礼などの場で、数字を使って具体的に説明するのが効果等です。
「エアコンを毎日使っても、電気代は1日たったの100円〜200円。でも、熱中症で倒れて病院に行けば、治療費や薬代で数千円以上かかる。さらに会社を休めばその日の給料も出なくなる。我慢する方がずっと損をするよ」
このように「どちらが得か」を本人の視点に合わせて伝えることで、納得してエアコンを使ってくれるようになります。
アクション②:社宅のリモコンに「多言語の目印」を貼る
言葉の壁によるボタンの押し間違いや、操作の不安を解消します。社宅を巡回する際、リモコンの重要ボタンに母国語(ベトナム語、インドネシア語など)のテプラを貼ったり、色付きのシールで視覚的に分かりやすくカスタマイズしましょう。
- 「冷房」ボタン = 青い丸シール(「COOL」または母国語)
- 「停止」ボタン = 赤い丸シール
- リモコンの横に「設定温度は26〜28」と書いた紙を貼る
アクション③:週末前や猛暑日の夕方に「SNS(LINE等)で注意喚起」を一斉送信する
特に危険なのが、担当者の目が届かなくなる「週末(土日)」です。金曜日の夕方や、気象庁から熱中症警戒アラートが出た日の夕方に、実習生が日常的に使っている連絡ツール(LINE、Messenger、WhatsAppなど)で、母国語の注意メッセージや画像を1枚送る習慣をつけましょう。
「今日はとても暑いです。夜寝るときも必ずエアコンをつけて、水をたくさん飲んでください」という短いメッセージだけでも、実習生の意識を社宅内で切り替えさせる大きな効果があります。
まとめ:時間外の「生活フォロー」が、現場の安全と信頼を生む
外国人実習生にとって、日本の社宅は唯一リラックスできる場所であると同時に、文化の違いから予期せぬリスクが潜む場所でもあります。
職場の安全管理と同じように、「社宅での熱中症対策」を一歩踏み込んで行うことは、実習生の命を守るだけでなく、企業様の安定した操業、あるいは「自分たちを大切に育ててくれている」という実習生からの深い信頼関係(エンゲージメント向上)へと繋がります。
ぜひ、この夏の社宅巡回や声かけの参考にしてみてください!
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