なぜ外国人実習生は日本を就労先に選ぶのか?理由を解説
日本は少子高齢化による人口の減少に伴い、恒常的な労働力の不足に悩まされています。
政府はこの問題の解決に向けて、外国人実習生の受け入れを拡大する法整備を進めました。
その結果、現在は多くの外国人が足を運んでいます。
ではなぜ外国人は日本での就労を選択するのでしょうか。
今回は、外国人実習生が日本を選ぶ理由とここ数年の特定技能在留外国人数をご紹介します。
なぜ外国人実習生は日本を選ぶ?その理由とは
外国人実習生が日本を選ぶ理由は、まず1つ目に住みやすさがあげられます。
日本の治安の良さや利便性などに魅力を感じる方は多く、来日のきっかけの理由としてあげる外国人実習生は多くいらっしゃいます。
また、健康保険制度を利用できる点も人気の理由です。
日本は国籍を置いていない外国人でも保険料を支払えば健康保険に加入できます。
通院だけで高額の医療費を払わなくてはならない国が多いため、長期的に滞在する外国人実習生にとって健康保険は嬉しい制度のようです。
次に、日本への興味と技術や知識を身につけたいという理由があげられます。
日本独自の文化や技術に興味を持つ外国人は多く、また日本にはその文化を広く伝えるための環境が整っています。
技術や知識を海外にも伝えたい職人にとっても、外国人実習生の受け入れは素晴らしい制度と言えるでしょう。
また、ビザの緩和をきっかけに留学生の数も増えていますが、なぜ日本を留学先に選ぶのでしょうか。
留学生の場合は、日本の企業が母国に進出しているから日本を選んだという理由の方が多いようです。
そのような方は、日本へ留学生として来日して日本企業に就職、その後母国にある支社に異動して働くといったコースを目指しています。
また、日本では留学生のアルバイトを認めているという点も選ばれる理由の1つです。
海外では留学生のアルバイトを認めていない国が多いため、金銭的に余裕のない方は生活費などを賄えず、貧困状態になってしまうことも珍しくありません。
そのため、生活の維持が比較的簡単な日本を選ぶ方は多いのです。
なぜ外国人実習生は日本を選ぶ?特定技能在留外国人数はどのくらい?
特定技能在留外国人とは、特に労働力の不足が深刻化している14の分野で就労している外国人のことです。
当初、政府が想定していた特定技能在留外国人数は2020年3月末の時点で40,000名でしたが、実際には3,987名と想定を大きく下回りました。
2019年12月時点で1,621名、2020年12月時点で15,663名と目標には届かないものの増加傾向ではあるので、今後も特定技能在留外国人が増えていくことが期待されています。