
【不動産の闇?】「駅から徒歩10分」を普通に歩くと競歩レベルの速さが必要になる理由
お部屋探しをしているとき、誰もが必ずチェックする条件。それが「駅からの徒歩分数」ですよね。
「駅から徒歩5分!近い!」
「徒歩10分なら、毎日の程よい運動にちょうどいいかな〜」
なんて思いながら新しい生活を妄想する時間は楽しいものです。
……が、いざ引っ越して、いつもの自分の歩幅とペースで駅に向かってみると、心の中でこう突っ込むことになります。
「いや、競歩並みのスピード出さないと10分で着かんがな!!!」
時計を見たらしっかり「15分」かかっていたり。なぜこんな現象が起きるのでしょうか?今回は、不動産広告に隠された「徒歩分数の罠」を解説します!
そもそも「徒歩1分=80m」という絶対ルール
まず大前提として、不動産のチラシやネットに書かれている「徒歩〇分」は、適当に決めているわけではありません。
「不動産の表示に関する公正競争規約」という立派なルールによって、【1分=80m】とキッチリ定められています。
この「分速80m」という基準。実は「健康な女性がハイヒールを履いて歩く速度」をベースに、昭和の時代に実験を行って決められたと言われています。
「じゃあ、結構ゆったりしたペースなんじゃないの?」と思いますよね。しかし、ここに大きな罠が潜んでいるのです。
なぜ「徒歩10分」が「15分」に化けるのか?4つの罠
分速80mの計算は、あくまで「地図上の直線(道路)距離」を割り算しただけのデジタルな世界のお話。
私たちが生きているリアルな世界には、歩行を阻む数々の障害物が存在します。
① 「赤信号」という名のタイムロス
言わずもがな、不動産の徒歩分数に「信号待ちの時間」は1秒も含まれていません。駅までのルートに大きな交差点や、なかなか変わらない歩行者用信号が2〜3箇所あったら、それだけでプラス2〜3分は確定です。
② 心臓破りの「坂道」と「階段」
地図はフラット(平ら)ですが、現実の日本は高低差だらけ。緩やかな上り坂や、駅前の歩道橋の階段を上るスピードは、平坦な道を歩くときよりも確実に落ちます。でも、不動産の表示は坂道だろうが崖だろうが「80m=1分」で無慈悲に計算されます。
③ 朝の開かずの「踏切」
もし通勤ルートに踏切があるなら要注意です。特に朝のラッシュ時は、一度閉まると数分間開かない「開かずの踏切」と化す場所も。これが引っかかった時点で、徒歩10分の計画は木端微塵に打ち砕かれます。
④ 「駅の入り口」に着いてからの第二ステージ
これが一番盲点かもしれません。不動産表示の「駅」とは、「駅の敷地の一番近い入り口(改札ではない)」を指します。地下鉄の深〜い階段を下りたり、巨大な駅のロータリーを迂回して、ようやく「改札」にたどり着くまでに、プラスで数分はかかっていたりするのです。
結論:リアルな徒歩数は「表記+5分」で考えるべし!
というわけで、信号待ち、坂道、踏切、駅構内の移動などをすべて加算すると、「不動産表記の徒歩10分」は、現実世界では「約15分」かかるのが標準仕様だと思っておいた方が安全です。
もし本当に10分で着こうと思ったら、それこそオリンピックの競歩選手ばりに腰を激しく振って早歩きするか、毎朝ちょっとしたダッシュをかますハメになります。朝からそんなに汗をかきたくはないですよね(笑)。
後悔しないお部屋探しのコツ
気になる物件が見つかったら、ネットの文字情報だけで満足せず、「平日の朝」または「自分が通勤・通学する時間帯」に、実際に駅から物件まで歩いてみるのが一番オススメです。
- 日当たりや街灯の多さ
- 信号の待ち時間
- 歩道の歩きやすさ(狭くて危なくないか)
これらは、実際に自分の足で歩いてみて初めてわかる「宝の情報」です!
以上、お部屋探しのリアルなご相談は、レジスタまでお任せください!