外国人の賃貸契約で必要になる在留カードとは?
外国人が日本で賃貸物件を契約するとき、在留カードの提示を求められることがあります。
この在留カードは、日本に中長期間滞在するために必要なので、賃貸物件の契約時には欠かせない証明書です。
そこで在留カードにおける項目の書き方や、知っておきたい注意点を確認していきましょう。
外国人の賃貸契約に必要な在留カードの書き方
在留カードとは、日本に中長期間(3カ月以上)滞在する資格を有する外国人に発行される証明書です。
氏名などの基本的な事項のほか、在留期間や顔写真が掲載されます。
カードがどのような書き方であるかを知っておくと、賃貸契約の手続きがスムーズに進められます。
<在留カードの記載項目>
在留カードには、在留資格や在留期間・就労制限について記載されています。
賃貸契約の際は、この項目で就労が可能かどうかを判断するため、正しい内容であるか確認しておきましょう。
また、在留期間(満了日)が過ぎてしまうと、オーバーステイ扱いになります。
ただし、満了日までに更新などの手続きをすればその旨が裏面に記載され、最大で2カ月はオーバーステイ扱いになりません。
外国人の賃貸契約に必要な在留カードの注意点
外国人が賃貸物件を契約するときに確認したい、在留カードの注意点は以下のものがあります。
入居審査にも影響しますから、不備のないようにしましょう。
<有効期限に注意する>
在留カードには、有効期限(在留期間の満了日まで)があります。
これを過ぎると不法滞在とみなされる恐れがあるため、有効期限切れには十分に注意してください。
なお、永住者もしくは高度専門職2号の有効期限は7年で、有効期限満了日の2カ月前から更新の申請ができます。
有効期限が迫っている場合は、早めの手続きがおすすめです。
<在留資格・就労制限に注意する>
賃貸物件の審査において、家賃の支払い能力は重視されるポイントです。
在留資格や就労制限の内容によって、家賃の支払い能力がどのくらいあるかを判断します。
そのため在留資格や就労制限に変更があった場合は、速やかに正しい内容へ変更するようにしてください。
なお、裏面には「資格外活動の許可」の項目があります。
たとえば労働制限のある外国人留学生は、資格外活動の許可を得ればアルバイトなどが可能です。
まとめ
賃貸物件の契約に関係する在留カードの書き方と、知っておくべき注意点を解説しました。
在留カードは、自身の身分を示す重要なアイテムです。
外国人が安心して賃貸契約するために在留カードは欠かせないため、カードの書き方や注意点を事前に確認しておきましょう。