技能実習生とは、就労しながら日本で技能実習をする外国人のことです。
そして日本で働くためには、日本人と同様に加入が義務付けられている保険があります。
コロナウイルスなどの感染症にかかったときも利用できるので、それぞれの特徴について知っておきましょう。
ここでは、技能実習生が加入すべき保険種類とはどんなものか、コロナウイルス感染時の対応とともに解説していきます。
技能実習生が加入する保険の種類とは
技能実習生が加入できる保険とは、主に以下の5種類あります。
内容やそれぞれの保険料の負担割合について確認していきましょう。
<労働者災害補償保険(義務)>
就労中や通勤途中の事故・病気を保障するもので、企業が全額負担します。
<雇用保険(義務)>
失業給付金を受けるためのもので、およそ企業2:個人1の割合で負担します。
<健康保険(義務)>
病院で受診した際に、受診者の自己負担額が3割になるものです。
企業1:個人1の割合で負担します。
<厚生年金保険(義務)>
65歳から厚生年金を受給するためのもので、企業1:個人1の割合で負担します。
なお帰国時には、一定の条件を満たしていれば脱退一時金を受け取れます。
外国人従業員に対しても、加入義務があることと最終的には脱退一時金として戻ってくる旨を伝えておきましょう。
<外国人技能実習生総合保険(任意)>
技能実習生に対する民間保険で、加入は任意です。
出国から帰国にいたるまでのさまざまなトラブルを補償しており、健康保険でカバーされない3割負担部分に対応しています。
技能実習生がコロナウイルスに感染したときに必要な保険とは
外国人技能実習生総合保険とは、任意加入の民間制度です。
公的制度ではカバーしきれないトラブルにも幅広く対応できるため、積極的に活用しましょう。
この保険に加入していれば、もしコロナウイルスに感染しても無料で治療を受けることができます。
<技能実習生が帰国を希望したときの対応>
感染リスクを避けるために技能実習生が帰国を希望したとき、外国人技能実習生総合保険へ加入していれば日本にとどまったほうが良い場合があります。
たとえ出身国の感染者数が少なくても、移動中の感染リスクは避けられません。
しかし日本にいれば、治療費に関する心配は不要です。
さらに技能実習生は18歳から30歳くらいまでの若者が中心なので、万が一コロナウイルスに感染しても日本の医療レベルなら早期回復が期待できます。
まとめ
技能実習生が加入するべき、5種類の保険とは何かについて解説しました。
コロナウイルスなどの感染症にかかったときも補償を受けられるので、技能実習生を雇用するなら各保険の制度について、しっかり理解しておきましょう。