日本の企業が中国人を雇用するメリットと注意点とは
少子高齢化が進む日本では、働き手の人口不足が大きな問題のひとつとなっています。
そんな問題を解決してくれるのが、アジア諸国からやってくる外国人労働者です。
なかでも中国からの来日数はその約3割を占め、総務省によると平成30年の時点で約76万人にものぼります。
ここでは、そんな中国人を雇用することのメリットとは何なのか、そして注意点についても解説していきます。
若い労働力の確保だけにあらず!中国人を雇用するメリットとは
中国人を雇用するメリットとは、少子高齢化をカバーするための若い労働力の確保だけではありません。
「世界の工場」と表現される中国には、世界各国の企業が工場を展開しています。
日本も例外ではなく、これから中国にある企業や工場とのビジネスが増加していくと考えられます。
そんなとき、中国の言葉、常識、習慣、文化などを伝えてくれる中国人を雇用し、また理解を深めていくことは、中国でのビジネスの機会においても大きなメリットとなるのです。
さらに、日本とは異なる彼ら中国人の仕事への取組みや考え方は、社内にも大きな刺激となるはずです。
そこから今までとは違った事業のアイデアや仕組みが生まれる可能性もあるでしょう。
また、日本でプログラムやビジネスモデルを学びたいという意欲の高い中国人も多く、そういった優秀な人材を確保できるというメリットもあります。
文化の違いを理解しよう!中国人を雇用する際の注意点とは
雇用する際には、日本と中国の文化の違いによる注意点もいくつかあります。
まず彼らは仕事よりもプライベートを大切にしているということ。
仕事に意欲がないというわけではなく、効率的に仕事を進め、勤務時間とプライベートをしっかりと区別しているのです。
同様の理由で、よかれと思って誘った懇親会や飲み会も受け入れられない場合があります。
また、中国人は周囲からの評価を大切にしているため、大勢の前で注意を受けることや批判されることを非常に嫌います。
モチベーションの低下だけでなく、場合によっては日本人への信頼にも影響がでる可能性があるので注意しましょう。
しかし裏を返せば、積極的に人前でほめることで、彼らの自尊心を刺激しやる気と能力の向上につなげることができるかもしれませんね。