外国人技能実習生がケガをしたときの対応とは?労災の対象となる?
外国人技能実習生の受け入れを検討していると、ケガや病気などの場合に、「どのように対応すべきだろうか?」と心配になるかもしれません。
この記事では、外国人技能実習生がケガや病気をしたときにも慌てずに済むよう、労災の処理はどうすべきか、そのほかの対応や保険への加入などについて、わかりやすく解説します。
労災とはどんな制度?外国人技能実習生のケガも対象になる?
労災は、「通勤災害」と「業務災害」に大別されます。
たとえば「通勤災害」なら、出勤途中で転倒した場合や自転車通勤で車と衝突して負傷した場合などを指し、認められるには就業のための通勤であることなどがポイントになります。
一方、「業務災害」は労働災害が起きたときに会社の支配下にあり、業務が原因となり起きた労災であることが要件です。
具体例として、建設現場から落ちて負傷をした場合や、現場の騒音が原因となり難聴になった場合などが挙げられます。
ということで、外国人技能実習生も従業員として雇用されているため、日本人と同じく労災保険の対象となります。
そのため、もし外国人技能実習生にケガなどの労働災害が生じたら、日本人の従業員と同様に労災の処理を進めましょう。
労災以外の備えで安心!「外国人技能実習生総合保険」
外国人技能実習生がケガや病気をした場合の適切な対応としては、まずは一緒に付き添って病院へ行きましょう。
とくに初回のケガや病気では、日本での病院の場所や、受けるべき診療科も分かりません。
不安を抱えているだろう本人とともに同行し、サポートしてあげることが望ましいといえます。
また、前述の通り、労災の対象ともなりますが、公的な保険ではカバーできない場合もあります。
そのため、任意の「外国人技能実習生総合保険」への加入も、法務省は指針として打ち出しています。
外国人技能実習生総合保険では、虫歯や喧嘩によるものは対象外となりますが、日常生活でのケガや、本人が危篤の際に家族を呼ぶための救援者費用などに保険金が支払われます。
加入することで、入国時から帰国時までをカバーするので安心ですね。